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柳亭こみちさん<1>「採用試験を受けさせて」と手紙出した

 歯切れのいい口調の古典落語でファンを魅了するこみちさんは、落語協会で6人目の女性噺(はなし)家だ。2003年に柳亭燕路に入門し、昨年9月に真打ちに昇進。その実力は二つ目の時代から知られるところで、今後の活躍が大いに期待されているが、もともとは出版社で営業をやっていた。

 早大第二文学部を卒業した1999年は就職氷河期の真っただ中だった。希望は出版社かラジオ局だったが、エントリーシートの段階で門前払い。首尾よく面接に進んでも最終で落とされる。それでも2社から内定をもらえたが、満足はできなかった。

「何としてもここで働きたい、と燃えられる会社じゃなかったんですよ。就職活動でテーマにしていたのは、日本人と外国人の心の交流です。外国の文化や書籍を紹介したり販売したりする仕事をしたかったんです。それでエントリーシートにも、アジア人と欧米人、黒人が手をつないでいる絵を描いたりして。面接では、いろんな人と仲良くなるのは楽しいんだって伝えていきたいって、“みんなで楽しく世界平和”みたいなことを訴えました」

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