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曽我和弘
著者のコラム一覧
曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

そば庄 鉄砲店(出石)そばの町で名物職人が打つ

 暖かくなったので北へ車を走らせたい。

 出石は誰もが知るそば処で、1706年に出石藩主の松平氏と信州・上田藩主の仙石氏が国替えになり、その時に仙石政明がそば職人を連れて来たことからこの地に信州そばが根づいた。出石そばの特徴は、出石焼の小皿にそばを盛ってそれを何枚も食べる点。薬味はネギ、大根おろし、とろろ、わさびで、うずら卵ではなくて鶏卵を使う。

 挽きたて、打ちたて、ゆがきたての、いわゆる“三たて”を守りながら町全体で供しているのだ。現在、出石の町ではそばを出している所が50軒弱。観光目的でそばを宣伝するからだろう、ピーク時とそんなに変わりないという。 

 数あるそば屋の中でも私のイチ押しは「そば庄」。町でも有名なそば職人・川原千尋さんが営む店である。「そば庄」は、有馬の老舗旅館・御所坊の河上和成総料理長を介して知った。20年以上前に河上さんがその腕に惚れ込んで休日に「そば庄」へ通い続けてそば打ちの技術を学んだらしい。

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