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【池袋編】“常連客はカオスの権化のような人々”という言葉に誘われて

 事前の期待値は相当なものであった。というのもディープ酒場巡りが3度のメシより好きという仲間が「ここはスゴイ」と言う店であり、聞けば常連客はカオスの権化のような人たちばかりで、まさにディープ酒場の聖地であろうと思われたからだ。

 いつか行きたい、行かねばならぬと思いながら、RPGでラスボスと戦う前に少しでも経験値を上げておきたいのに似た心境で躊躇(ちゅうちょ)すること3カ月。ようやく訪ねたその店は、池袋北口の風俗街のど真ん中にあった。「リカーショップT」。そう、酒屋で酒を飲ませる“角打ち”だ。

 恐る恐る入り口を開けるつもりが、店の前ではすでに数人が酒盛り。思いっきり出はなをくじかれた上、開け放たれたドア越しにオッチャン客が「おいで」と手招き。心の準備が整う前に、火中に飛び込む羽目になった。

 中は酒ビンが並んだ倉庫といった感じ。真ん中に寄せ集めのテーブルとビール箱の椅子があり、中高年の男女が缶ビールや缶チューハイ片手に酒盛りをしていた。冷蔵庫から発泡酒を取り出しレジに持っていくと1本150円。1000円どころか500円でベロベロになれる安さだ。

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