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忍び寄る 「健康格差」 NHKディレクター神原一光氏が警鐘

  ――こと健康管理においては、自己責任論が根強いように見えます。

 例えば、非正規雇用の一人暮らしの人が1日15時間労働をして、疲労困憊で帰宅する。で、また次の日も働かないといけない。その状況でちゃんと自炊できるのかという、時間的余裕の問題がひとつあります。金銭面で見ても、時給で働き、ボーナスもない不安定な状況の中で、たとえ体にいいのは分かっていたとしても足が早い野菜を買って食べる意識を強く持ち続けることができるでしょうか。さらに、普段から運動をする時間的余裕があるのかという問題もある。

  ――正規雇用で時間的にも金銭的にも余裕のある人にとっては、縁遠い話かもしれません。

 いまや、大企業もいつ統廃合するか予想できない不確実性の高い時代です。自分には関係ないと思っているかもしれないけれど、いつリストラに遭うか分かりません。非正規で不安定な人たちを自己責任と断じるのは、倫理的に見ても厳しいのではないかと考えます。

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