クロキタダユキ
著者のコラム一覧
クロキタダユキ

ラビング~愛という名前のふたり~(2016年・英国/米国)

公開日:

 罪状は、結婚――。1958年、ラビング夫妻は逮捕される。当時、肌の色が違うと、結婚が許されなかったのだ。

 異人種間結婚は神への冒涜(ぼうとく)だと罵られ、故郷を追われる。窮屈な環境で家庭を築くが、幼子の将来に不安を抱いた黒人の妻は、司法長官への手紙で自由を訴える。長官は米自由人権協会へ相談、妻は弁護費用の援助を受けて裁判を起こす。

 でも、裁判映画ではなく、カメラは支え合う2人を追い続ける。白人の夫は武骨で寡黙だが、妻を愛し懸命に家庭を守る。最高裁判決の日、弁護士に判事への伝言はあるかと尋ねられると、「オレは妻を愛している」とぽつり。そのシーンが渋くてカッコいい。

 夫は弁護士やマスコミを信用できず、妻の言葉のみ信じる。妻はそんな不器用な夫を思いやり、自分が前面に出て発言する。見事勝訴し、結婚は生得権と認められた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  3. 3

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  4. 4

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  5. 5

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    妻のがん治療のため売却した愛車が…17年後の家族愛の物語

  8. 8

    樹木希林さんも別居婚 民法上の気になること弁護士に聞く

  9. 9

    狙われる関ジャニ∞…錦戸&大倉“ベッド写真”流出の裏事情

  10. 10

    妊娠を“計画”発表…前田敦子「デキ婚」かたくな否定のウラ

もっと見る