• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
大高宏雄
著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

宮崎監督との違い明瞭…高畑勲監督が貫いた独自の創作姿勢

 高畑勲監督が亡くなり、改めて思ったことがある。作品の少なさと、ひとつの定型、枠に収まらない表現への貪欲極まる強い意志である。両者は相互に絡み合っている。なかでも筆者が注目したのが、最も映画の本数が多かった1988年から1999年にかけての11年にわたる時代だ。具体的には「火垂るの墓」(88年)、「おもひでぽろぽろ」(91年)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(94年)、「ホーホケキョ となりの山田くん」(99年)の計4本。これらの作品歴を見るだけでも苦闘のあとがありありと感じられる。

 それ以降も視野に入れると、同じスタジオジブリの宮崎駿監督との違いが明瞭だ。宮崎監督は、ジブリの屋台骨を支える大ヒットが宿命づけられていた。もちろん、高畑監督への期待も強かったのだろうが、あくまで興行の結果論でいえば、その方向性へ大きく足を踏み出さなかった。


 その中で最大のヒットは、「平成狸合戦ぽんぽこ」(配収26.3億円)だ。今回、二十数年ぶりで見たが、初見以上に面白かった。環境破壊への警鐘も重要だが、観客を楽しませようと、お化けの乱舞シーンなど多彩な局面で、アニメーションの高度なテクニックを存分に駆使している点が特に見事だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元立教大生に聞いた 「奨学金破産」で人生転落するまで

  2. 2

    “玉木宏ロス”の癒やしに 坂口健太郎だけが持つ3つの魅力

  3. 3

    73歳会長と親密交際 華原朋美“天性の愛人”のジジ殺し秘術

  4. 4

    仲間由紀恵の病院通いも…周囲が案じる田中哲司の“悪い虫”

  5. 5

    米が次期戦闘機ゴリ押し 安倍政権は血税1400億円をドブに

  6. 6

    官邸が“裏口入学リスト”回収…不正合格事件が政界に波及か

  7. 7

    結婚を前提に交際中…高畑充希を両親に紹介した坂口健太郎

  8. 8

    カジノ法案 胴元がカネ貸し「2カ月無利子」の危険なワナ

  9. 9

    今度は不倫愛…華原朋美の「だめんず遍歴」に透ける計算

  10. 10

    加計獣医学部 図書館に本のない大学の設置認可は前代未聞

もっと見る