• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

典型的な症状が表れにくい高齢者特有の疾患

「70歳からの病気」朝日新聞出版編

“人生100年時代”となっている長寿国・日本。高齢になればどうしてもリスクが高くなり、回避も難しい疾患があることも知っておかなければならない。本書では老化によってかかりやすくなる28の疾患について、その症状や治療法などを解説している。

 若い頃から食生活に気をつけていた人でも、高齢になって糖尿病を発症するケースがある。血糖値を下げるインスリンは、加齢とともに働きや分泌量が低下するためだ。「高齢者糖尿病」と呼ばれる疾患では、若い世代の糖尿病のように口渇や多飲などの症状が表れず脱水症状が起こりやすい。

 さらに、治療薬で重度低血糖が起こりやすいのも特徴のひとつ。しかも、激しい動悸や発汗、ふるえなどの典型的な症状は表れず、一方で体のふらつきや目のかすみ、あるいはせん妄などが起こる。低血糖に気づかず対処が遅れ、救急搬送される高齢者が年間2万人近くいるそうだ。

 年を取ってから突然表れる「高齢発症てんかん」にも要注意だ。てんかんは大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作が起こる脳の慢性疾患で、高齢者では脳血管障害や認知症によっても起こるが、原因不明の場合も少なくない。症状は口をもぐもぐ動かす、ボーッと一点を見つめるなどてんかんに見えないものも多い。しかし、突然意識を失うこともあり、車の運転中なら大事故にもつながる。抗てんかん薬で症状を抑えることは可能であるため、早めの受診が大切だ。

(朝日新聞出版 1300円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    進学説の真偽は…金足農・吉田輝星めぐるプロ争奪戦の内幕

  2. 2

    森達也氏が危惧 オウム以降の日本社会は「集団化」が加速

  3. 3

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  4. 4

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  5. 5

    翁長氏が後継指名 玉城氏出馬でどうなる沖縄知事選の行方

  6. 6

    元大リーガー・マック鈴木さん 酒豪ゆえに付いたアダ名は

  7. 7

    黄金世代が上位独占も…評論家が女子ツアーの現状憂うワケ

  8. 8

    地元は必死に寄付金集め 金足農“想定外”快進撃の舞台側

  9. 9

    大激怒から落胆へ…爆問・太田“裏口入学”報道の複雑胸中

  10. 10

    二軍で“塩漬け”の巨人ゲレーロ 古巣中日勢に漏らした本音

もっと見る