「馬たちよ、それでも光は無垢で」古川日出男著

公開日:  更新日:

 福島県出身の作家は、かつて東北6県を舞台にしたメガノベルを執筆。その主人公である兄弟に「そこへ行け」と突き動かされ、東日本大震災1カ月後の被災地に足を踏み入れた。自らの内なる声に耳を澄ましながら、被災地で目にした情景をつづる手記。

 震災当日、次作の取材のため京都にいた氏は、テレビの報道を注視し続け、時間の感覚が喪失する「神隠しの時間」を過ごす。その間、「どうして犠牲者は私ではないのか」との自問が続く。

 15日後、顔見知りの編集者に福島行きへのサポートを依頼。話はすぐにまとまり、4月のある深夜、同行者3人とともにレンタカーで「そこを見る」ために北に向かい、作家の目で見た被災地をリアルタイムで描く。 (新潮社 400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  2. 2

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  3. 3

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  4. 4

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  5. 5

    前のめり安倍首相に露が食わす「条文作成」の毒まんじゅう

  6. 6

    仏捜査のJOC会長の長男 竹田恒泰氏“父擁護”のトンデモ発言

  7. 7

    専門医は「説明不能」…米11歳少女の悪性脳腫瘍が消えた!

  8. 8

    「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

  9. 9

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  10. 10

    安倍首相の「フェイク発言」を追及しない本土のマスコミ

もっと見る