「知ってるつもり無知の科学」スティーブン・スローマンほか著、土方奈美訳

公開日:  更新日:

 自転車の略図にペダルやチェーンを描き入れてもらうと、ほぼ半分の人が正しく描けないという。自分は知っているつもりでも実は正しく理解していないことが多い。認知科学者のトーマス・ランドアーが人間の記憶量を算出したら、0・5ギガバイトだったという。

 寒いときに早く室温を上げようと、温度自動調節機の目盛りを一気に上げる人が多いが、それは無駄な努力である。例えば芝刈り機が芝を集める様子は見ることができるが、食料の遺伝子組み換えがどのように行われるかは見ることができない。人が間違った考えを抱くのは、その欠落を自分の経験で補おうとするからである。

「知ってるつもり」の正体を解明する一冊。(早川書房 1900円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  2. 2

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  5. 5

    前のめり安倍首相に露が食わす「条文作成」の毒まんじゅう

  6. 6

    仏捜査のJOC会長の長男 竹田恒泰氏“父擁護”のトンデモ発言

  7. 7

    専門医は「説明不能」…米11歳少女の悪性脳腫瘍が消えた!

  8. 8

    「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

  9. 9

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  10. 10

    安倍首相の「フェイク発言」を追及しない本土のマスコミ

もっと見る